「今日はここから倫理です」
NHKでドラマ化されました。
原作の漫画も最初の4話分?ぐらいは読みました。
高校生の子を2人持つ親としては、丁度良いテーマです。
ビッチの女の子の話
大事なぬいぐるみを手放せない子の話
夜遊びしてて授業中寝てばかりの男の子の話
お兄さんが悪いことしてて巻き込まれる子の話
性的な欲望や快楽に振り回される若さに、
倫理の知識を活かして生徒を諭す高校教師の話です。
ね、此れ見せとけば、
親が口で言わなくて済そうなドラマでしょ。
漫画は、戦後の話を書いていたのを一本すこーし読んで、作品の熱さに読みきれませんでしたが、
こちらの高校教師は、
無口で授業以外で生徒にまともに接していない…フレンドリーではないです。でも現代の若者が引っかかるネタとして前から興味があり、今回のドラマ化を楽しみにしていました。
学園ドラマ的に、悩める生徒をどうにかして導こうとしている、導く先生も葛藤は見られたり、でもコミ障の類いの人だったりと中々興味深い話です。
漫画ですので、簡単に導かれてますけど、上手くいかない場合もあり、そこも良かった。
途中までしか読んでない漫画はあくまでドラマの為の基礎知識扱いですので、あんまり言えないのですがね。ドラマと違ってそれはそれとして今回はドラマ。
役者がよかったです。
主演の山田優貴。
無口で人付き合いの悪さととんちんかんな事してるけど、けして生徒をおざなりにしてるわけではない感じがとても巧く表現されていました。
生徒役も…私が知ってる若手、というものがそもそもないのでなんとも。
でも皆さん上手でした。
なんつーか若さ故の、と その成長感。瑞々しいよ。私の中の高校生が頷くよ。
特に第7、8話(最終回)
テーマが集団か個か。
体育祭為のグループチャトの煩わしさから、1人退会した。退会を切っ掛けに苛めが始まる。
それについて倫理の授業で話し合う、と言う内容。
丁度長女が同じ事を悩んでいた。クラス全員参加のチャットの煩わしさ。退会したい誘惑を感じつつ、参加していた。
「メンドーだから抜けちゃおっと」と軽い判断。
「通知だけ切っとけば?」
「とりあえずもう一回参加しなよ」
「そんなの、誤魔化し」
「虐めが発生しているならそれは全体主義だ」
「より多くの幸せのために個を犠牲に」
色んな意見アドバイス共感。
演技と分かっているけど、とても演技とは思えなくなった。
「先生、これ結論でるの?」
「どうしましょうか」
「皆さんの議論が素晴らしくて忘れていました」
うん、私も引き込まれました。
最後に苛められてた子は変わらず退会のまま。
最後に希望校に合格して新たな一歩を進めることがでした。
新たな環境を表現する時は、生徒たちはマスクをしていた。
マスク、で酷く現実的に感じた。
非常に心に響きました。