おいしいたけ
美味しそうな椎茸を見つけた。
笠も肉厚で、新鮮そうな色もしていた。
何より軸が太くて柔らかそうだった。
相変わらず、食べたいものが見つからなくてふらふらしていた時に、確実に美味しそうだった一目惚れの椎茸をカゴに入れた。
袋詰めする時は一番最後に入れ自宅に戻ってすぐに袋から出した。荷ほどきをしながら、椎茸を流し台においた。
台所に来た長女が「何かオヤツある?」
何も無いよ、と答えつつニヤニヤした。
流石に飾り切りはしないけど、軸の固い部分だけは少し切り取った。
「何作るの?」
ふふふん。
椎茸をグリルで焼いて食べんるだよ!
「絶対美味しいやつじゃん!ちょっと頂戴!」
洗わ無い方が良いらしいがやっぱり軽く水で洗ってグリルにセットする。
タイマーで何分?5分?
何度かグリルを開け閉めして確かめて。
焼き椎茸の出来上がりー!
「どうやって食べる?」
醤油かな?塩じゃないよねぇ…
ふたりで美味い美味いと食べきった。
(二人で食べたから、3枚づつだったなぁ)
なんて話を会社の人に話した。
椎茸って結構嫌いなな人いるし、それを焼いただけで食べれる長女の話を嬉しくなって。
「へー、たいしたもんだね!」
(「たいしたもんだ」はこの人の口癖)
「将来楽しみじゃない」
??
「いい酒飲みになるね!」
はははは
そうだね。
(お酒好きからすると、酒のアテと見られるのね)
ちなみに母にこの話をしたら
「贅沢ねぇ」
(クッキーとかチョコとか200円前後するんだからそんな変わんないのに?)
何だか、解せぬ反応ばかり。