思わず泣いた

息子がYouTubeに動画を顔出しで投稿した。

ゲーム実況をね。
まぁ、よくユーチューバーをリスペクトしてよく見てたよね。アニメ三昧からユーチューバー至高に転換して、中1のクセに中2っぽくなって、と思ってたけどさ。

で、それが同中学の生徒にバレ、広まり、先生にもバレて、私まで呼び出し、三者面談。

ぐはー。

愚息の愚行に親族の同伴面談。ohイェー。

なんとゆーか、現代的。
私の頃はタバコや暴力とかイジメとかの時代ですよ。

うん、現代的だ。
アタシはYouTube見る専門だよ。

息子の動画は投稿のために編集されていて、ワイプ入れたり字幕入ってたり。でも顔出しって。

先生から「結構、凝ってますよね。巧い。」とお誉めの言葉を。

「でも、やるべき事をやってからだよな?」
「提出物、未提出の、まだあるよね?」

リストを見ていると、3つ未提出とのこと。冬休みの宿題が。

て、おい。
3学期始まってもう2週間は経ってる…。

「きちんと予定帳に書かなくちゃ。前からも言ってるけど。」

ん?予定帳、前にも私が宿題書けって言わなかったっけ?結構前に何度も喧嘩するほどさ…

「人は忘れるものだから。必ず書かなくちゃ。」


先生からはその後、一通りの、ネットとのつきあい方の注意を受けた。


携帯を渡してから、YouTubeかゲームばかりで、元々私は渡したくなかったし、やり過ぎを理由に取り上げようとしたが、その都度夫からストップがかかってた。
今回の件で、夫は携帯を取り上げた。
動画は削除することとなり、それを親が見届けることを約束した。
宿題の件も私が言っても予定帳には書かない。
最近ホントに何を言っても、私の言うことを聞かなくなった。



最後に挨拶をしようと、

お時間を作っていただき、ありがとうございました。
最近は私の言うことは、ただ口煩いだけとしか思ってないようで、全く言うこと聞かなくて…

そこまで言ったら、急に涙が出た。
自分でもビックリした。
そのまま暫く言葉も出なくて、

いやいや、現代的な問題を起こしたものの、当人の悪意なき過失みたいなものだから、そこから導くのが、今回の一番のキモなんだし。まだ、苦労はしていない。なのになぜ私は泣いている?

やっぱり悲しいのか、そのまま涙が止まらなかったせいで、代わりに先生が話を続けた。


「お母さんの言ってた事は、正しいよ。」
「心配をかけているんだよ、今正に、君が。」
「ちゃんと、やっていこうね?」

若く、情熱のある先生の言葉に、低く、短く返事をする息子。
反省ををしている風に見える。

今回の動画の件は、学校関係者が頭を痛めている案件だったせいもあって、三者面談迄進んだそうだ。
これは、学校にとって大事にすべき重要課題だったのだ。

なぜ私は泣いたんだ?
よく分からない。

息子はそのまま部活に出た。

私は一人自宅へ向かった。



私は息子に言うことを聞いて欲しいのか?
→yes

言うことを聞かない息子に頭を痛めているのか?
→yes


そんな風に思ってるのは前からだ。
私はなぜ泣いたんだろ。