十二国記シリーズが久しぶりの新刊

【ネタバレありです】

20代頃に出会って、揃え始めた頃はラノベの括りだったのだけど、気が付いたら新潮文庫か、出てました。

8年?9年?それくらい振りの新刊だそうです。

前回の本編が四面楚歌な終わりかたしてたんですけど、やっぱり内容が悲劇的でした。
夢中で読ませる筆力とこの物語を何処へ着地させるかが気になってあっという間に読み終えました。


色々皆さんの感想を読んでいると、
作者の結構ストレス的な展開をらしく感じてる方
漢字とルビの振り方
登場人物への愛着を語る方
あたりでしょうかね。

私の感想ですが。
「風の万里 黎明の空」の作者の後書きに、名もない者の死を描き切れなかった的な事を書いていて、
今回はそれが書けたんだろうなぁ。
割とキャラ立てした人達がバンバン死んでいく。
英伝かローリングさんか、てくらいに死んでいく。
こんなに死んでく話を読むのは久しぶりだったなぁ。
サラッと死んだと終わらせたり、割りと細かいしているように描写があったり、このバランスが何となく子供向け(ラノベ的)なんじゃないかな、なんて思ったり。

最後の方で登場人物が、死んだ人を思い出して哀しむシーンがあるんだけど、もう一人が「そういう時は生きてる人を数えるんだ。」って言う。
ちょっと物語に疲れたいる私に言われたみたいだった。

4冊がバーンといっぺんに発売されて頭の中をかき混ぜられた気分になりました。
来年は短編が出るそうです。
今回の話で謎のまま(未消化)なエピソードもいくつかあるので、その話が出るといいなぁ。
本当は最初の主人公の陽子の話が好きなので、その続編が欲しいところだけど、ムリかな。

面白かった、とは言えない感じですが。
この方の文章でこの世界を書いて頂いて、読めて良かったです。