まるで、夕方とは思えない程明るい夕方だった。
この分なら、つばめの見れる時間に帰れる。
そうは思ったけど、雨で自転車は濡れていたし、空気もやっぱり湿っていた。
どうだろうか。
少し急いで、水路の道まで自転車を走らせる。
雨上がりのアスファルトの所々の水溜まり。
その跳ね上げも気にしながら。
水路まで来て。
つばめ、いないなぁ、と少しの落胆の直後に旋回する黒い燕。
腹側の白さも遠くに見れて、何だか安心した。
私はこの時間に帰ってこれた。
気分良く自宅迄のストレートを走った。
目の前の空に半分雲に隠れたの大きなアーチの虹を見る。綺麗で嬉しい。
明日は地震になりませんように。